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あとがき
下村 嘉一
pp.120
発行日 2014年1月15日
Published Date 2014/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410105102
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今年は夏から冬にかけてあっという間に季節が移り変わり,秋の紅葉はまばらでしたが,皆さん不安になりませんでしたか。これも地球温暖化の影響なのでしょうか。
本号は2014年最初の号で,「糖尿病黄斑症は今こう治療する」と「眼底疾患と悪性腫瘍」の2本の特集が掲載されています。両者ともその道のエキスパートが執筆されているので,素晴らしい読み物になっております。熟読して頂ければ明日からの診療に役立つこと確実です。「今月の話題」では,金沢医大の福田正道先生に「緑内障点眼薬後発品(いわゆるジェネリック)の特性」を執筆して頂きました。ラタノプロストの後発品が現在23品目もあるとは驚愕しました。しかもそのほとんどの点眼薬の安全性,有効性,眼内移行などは不明です。そのうえ,欧米での後発品は原則として,添加剤を含めた成分はすべて同じであることを知り,さらに驚きました。抗緑内障治療薬は長期間の使用が要求され,主剤あるいは防腐剤による障害がよく報告されており,他の点眼薬に比べてさらに注視すべきものです。何故,このような事態になったのでしょうか。ご存知の諸兄がいらっしゃいましたら,ぜひお教え頂ければ幸いです。
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