特集 眼科診療:5年前の常識は,現在の非常識!
6 神経,外眼部,腫瘍などの疾患
スペシャルレクチャー
角結膜腫瘍におけるマイトマイシンC・インターフェロン局所投与
藤田 陽子
1
,
吉川 洋
1
1九州大学大学院医学研究院眼科学分野
pp.444-446
発行日 2011年10月30日
Published Date 2011/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103989
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はじめに
角結膜の悪性腫瘍の治療は従来手術治療が基本で,浸潤範囲が広い場合は切除後の眼表面再建に苦慮することがある。近年,マイトマイシンC(mitomycin C:MMC)や5-フルオロウラシル(5-fluorouracil:5-FU)などの抗癌剤,またインターフェロン(interferon:IFN)の点眼や病巣周囲注射が,角結膜上皮内新生物(corneal/conjunctival intraepithelial neoplasia:CIN)や結膜悪性黒色腫(conjunctival malignant melanoma:CMM)の治療のオプションとして注目されている1~4)。
ここでは筆者らがよく行っている治療法として,①CINに対するMMC点眼治療と②CMMに対するIFN治療を紹介する。
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