特集 眼科診療:5年前の常識は,現在の非常識!
6 神経,外眼部,腫瘍などの疾患
■神経
先天性眼振の手術療法
三村 治
1
1兵庫医科大学眼科学講座
pp.415-418
発行日 2011年10月30日
Published Date 2011/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103983
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ここが変わった!
以前の常識
●先天眼振の手術では頭位は矯正できるが,視力は改善しない。
●先天眼振の手術は頭位異常の矯正が主であり,頭位異常のない眼振は手術適応とはならない。
現在の常識
●頭位異常のある先天眼振では,異常頭位の改善だけでなく,視力の改善もみられる。
●頭位異常のある眼振の手術にはさまざまな方法があるが,Anderson-Kestenbaum法やその変法が使いやすく効果的である。
●典型的な周期性交代性眼振では,水平4直筋大量後転術が劇的な効果を上げる。
●水平4直筋の切腱あるいは縫合だけでも眼振が減弱し,視機能が改善する可能性がある。
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