特集 第64回日本臨床眼科学会講演集(2)
専門別研究会
日本視野研究会
鈴村 弘隆
1
1中野総合病院
pp.544-545
発行日 2011年4月15日
Published Date 2011/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103623
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Ⅰ.一般講演 座長:白柏基宏(新潟大学)
1.HEP(Heidelberg Edge Perimeter)の使用経験 江浦真理子(近畿大学)・他
Flicker defined formを利用しM細胞系の異常を選択的に捉え,早期緑内障視野異常の検出を目的とした視野計HEPの有用性を検討した。正常20眼,緑内障32眼にHFA C24-2(SITA-Standard,SITA-SWAP),Octopus 311 flicker,Humphrey Matrix 24-2,HEP 24-2(ASTA-Standard)を用い視野測定を行った。早期例におけるHEPの感度は83%,特異度は65%であった。一方,SITA-Standard,SITA-SWAP,flicker,Humphrey Matrixの特異度はそれぞれ90%,85%,90%,90%であった。HEPのトータル偏差は正常でもびまん性沈下が出やすいので,パターン偏差での判定が有用だった。測定時間は5つのなかでHEPが最も長かった。HEPは,検査の難易度がやや高く,特異度は低いものの早期の緑内障視野障害を検出できる検査法の1つであることを示した。
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