特集 新しい時代の白内障手術
Ⅱ.満足度の高い眼内レンズ度数決定
ピギーバックの度数決定
神谷 和孝
1
1北里大学医学部眼科学教室
pp.124-128
発行日 2010年10月30日
Published Date 2010/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103410
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ピギーバック法とは
ピギーバック(piggyback)とは,肩や背中に荷物を背負って運ぶ様や肩車を表わす単語である。眼科領域では,「レンズ上にレンズを乗せる」という意味で,眼内レンズを2枚以上入れる手術手技をさす(図1)。
通常眼内レンズ度数は30D程度が最高度数であることが多く,強度遠視,短眼軸長眼に対しては1枚では不十分であり,2枚以上必要になることがある。このような症例に対して最初から眼内レンズを複数枚挿入するのがプライマリー・ピギーバック(primary piggyback)法であり,一方眼内レンズ挿入術後の残余屈折異常を認める症例に対して追加レンズを挿入するのがセカンダリー・ピギーバック(secondary piggyback)法である。
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