連載 もっと医療コミュニケーション・4
コミュニケーションツールとしてのEBM
綾木 雅彦
1
1昭和大学藤が丘病院眼科
pp.586-589
発行日 2008年4月15日
Published Date 2008/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102217
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EBMという医療の方法論
「患者のための医療」という雑誌が2002年に篠原出版新社から発刊されました。言われてみれば当たり前のことなのですが,この頃から世間では大きく扱われるようになってきました。『患者は何でも知っている―EBM時代の医師と患者』(斉尾武郎(監訳),中山書店)という,ドキッとするような題名の本が2004年に出版されました。英語の題名は“The Resourceful Patient”,つまり非常に情報源がいま多いということです。そこで考えてみますに,いま期待されている医師のひとつの雛形は,エビデンスが活用できて,患者のための医療を心がけている医師であるといってもよいのではないでしょうか。
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