Japanese
English
連載 眼科医のための遺伝カウンセリング技術・12
遺伝カウンセリングの記録方法
How to record the process of genetic counseling
千代 豪昭
1
Hideaki Chiyo
1
1お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科特設遺伝カウンセリング講座
pp.1817-1828
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101949
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
遺伝カウンセリングの記録に求められる要件
連載もいよいよ最終回になった。改めて強調する必要はないと思うが,筆者の遺伝カウンセリングの理論と技法はロジャースのカウンセリング理論から多くのものを引用している。ロジャースの理論はクライエントの人格と意思決定の力を信頼して展開されるため,「クライエント中心療法」と呼ばれている。現代医学の特徴の1つも患者中心医療である。患者中心医療に適した医療記録としてはPOS(problem-oriented system,問題解決型医療記録)が代表で,世界中で利用されている。現代遺伝カウンセリングの記録方式にもPOS方式が最も適しているとの考えから,筆者は過去30年にわたってカウンセリング記録をPOS方式で記載してきた。今回はPOS方式による遺伝カウンセリング記録を紹介したい。
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.