Japanese
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連載 緑内障手術手技・6
線維柱帯切開術(6)
Trabeculotomy(6)
黒田 真一郎
1
Shinichiro Kuroda
1
1永田眼科
pp.1774-1777
発行日 2003年12月15日
Published Date 2003/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101508
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内側フラップの切除
シュレム管外壁開放術(サイヌソトミー)を併用する場合,内側フラップを切除する必要がある。線維柱帯切開術(トラベクロトミー)だけを行う場合は切除する必要はない(先天緑内障などでシュレム管外壁開放術を併用しない場合)。
切除する場合はシュレム管の上方に強膜窓を作製するため,フラップ幅のシュレム管外壁全体が切除される必要がある。したがって,内側フラップを切除する場合はできるだけ角膜寄りで(理想的にはシュレム管のちょうど角膜側の部位)切除することが望ましい。この操作を行う場合,できるだけ角膜側で切除しようとして,フラップを強く引っ張り過ぎると内壁が破れてしまう。フラップを角膜側へ折り曲げるようにして切除すると,破れる心配が少ない(図1)。鑷子で掴む方向は,手を角膜側に持っていき角膜側から掴むようにするとよい。
確実にシュレム管外壁を切除するためには,フラップをシュレム管を超えて少し角膜側まで線維柱帯組織と剝離した後に切除するようにするとよい。フラップのシュレム管外壁の部位を角膜側へ軽く押すようにして線維柱帯組織とフラップを剝離する(図2)。この剝離した隙間にブレードを入れ,切り上げるようにしてフラップをより角膜側まで進めて行く(図3)。フラップを折り曲げ,できるだけ角膜寄りの部位で切除するようにする(図4)。
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