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連載 私のロービジョンケア・6
高齢者には見やすい工夫を―コントラストをつけよう
Low vision care(6)
高橋 広
1
Hiroshi Takahashi
1
1柳川リハビリテーション病院眼科
pp.1594-1598
発行日 2003年10月15日
Published Date 2003/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101398
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前回は,高齢視覚障害者の心の葛藤について述べたが,人はだれでも高齢になると,健康であっても加齢による変化は避けられず(表1),視機能は低下する1~4)。視力は低下し,視野は狭くなるといわれており,それに伴って日常生活上も問題が生じてくる。その意味から,全ての高齢者にはケア,すなわちロービジョンケアが必要である。まして,白内障,緑内障や加齢黄斑変性などは加齢とともに増加するし,網膜色素変性症や糖尿病網膜症患者も齢を重ねるのは自然の摂理である。このため,視覚障害者の約6割が65歳以上の高齢者である現実を鑑み5),ロービジョンケアは介護において大きな課題となっている。今回はこのような高齢者がものを見やすくなるための工夫,コントラストなどについて考えてみる。
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