連載 他科との連携
所変われば……
坂井 讓
1
1川崎医科大学眼科学教室
pp.596-597
発行日 2004年4月15日
Published Date 2004/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101083
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長年住み慣れた神戸の医局から川崎医大に転勤して約1年半。病棟医長・医局長と肩書きをいただいたところで最初は大学の雰囲気を把握するのに精一杯の状況ですから,所詮は他科の先生方は知らない顔ばかり。当然,他科との連絡は,若いけれども川崎医大生え抜きの先生に頼っていました。
Consultation Sheet
先月号でも取り上げられていた問題ですが,川崎医大でも他の医療施設と同様,Consult Sheetなる書類があり,これを利用して連絡を取り合うわけです。これには実は大きな落とし穴があるのです。依頼書というものには個人の資質というのが見事に表現されてしまいます。読者の方々も何だか訳のわからない依頼書を渡されたことがおありでしょう。大学病院ですから,いろいろなレベルの者が混在していて当然ですし,各人が研修して上手になっていけばよいのです。しかし,結果的に患者側に迷惑になってはいけませんので最低レベルが必要です。それは何か。
何を知りたいか,何をして欲しいかを記載することは必須で,これにいろいろな情報を簡潔にデコレーションしていけばよいはずです。そこで手始めに糖尿病内科とのやりとりを相談して形式を決めてもらいました(図1)。フリーで記載されているときよりも格段に使いやすくなりました。バリエーションの少ない疾患については今後も種々のパターンを作成していこうと考えています。
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