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専門別研究会オキュラーサーフェスは10月10日(月)午前に開催されたが,その前半部として第14回日本眼科アレルギー研究会が行われた。日本眼科アレルギー研究会はアレルギー性結膜疾患の疫学調査1)や診療ガイドライン2)の作成に携わった日本眼科医会眼アレルギー調査研究班(班長:大野重昭教授,当時・横浜市立大学眼科)を母体として,1992年に設立された。現在まで毎年1回の学術集会を開催してきている。当初は臨床眼科学会や中部眼科学会に付随した形で行われたり,研究会単独で開催されたりしたこともあった。第4回(1995年,宇都宮)以降は臨床眼科学会総会の期間中に開かれることになった。そして,第9回(2000年,東京)からは,現在のように臨床眼科学会専門別研究会のオキュラーサーフェスのなかで,ドライアイ研究会と合同で学術集会を行う形式となっている。日本眼科アレルギー研究会は学術集会以外に,アレルギー性結膜疾患の臨床評価基準3)の制定やこの評価基準のための標準写真をまとめてきたほか,新しいアレルギー性結膜疾患の診療ガイドラインを日本眼科学会の依嘱を受けて作成し,近く発表されることになっている。なお日本眼科アレルギー研究会学術集会は日本アレルギー学会専門医制度の認定事業としての認定も受けている。
今回の第14回眼科アレルギー研究会は「眼アレルギーの論点」をテーマとして,現在眼科のアレルギー領域でホットな話題や意見が分かれていることがらに焦点を当てた。海老原伸行先生(順天堂大学)と私がオーガナイザーを務め,4名のシンポジストの先生方に講演を行っていただいた。内容は「新しいガイドライン」,「抗アレルギー薬の医療経済」,「春季カタルはリモデリングなのか?」および「免疫抑制点眼薬の導入による臨床の変化」についてであり,以下にその概要を述べたい。
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