連載 Estrogen Series・15
ホルモン補充療法の普及率—スウェーデンの場合/主治医の性差はエストロゲン補充療法の処方率に影響を及ぼすか?
矢沢 珪二郎
1
1ハワイ大学
pp.544-545
発行日 1997年5月10日
Published Date 1997/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409905039
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ホルモン補充療法(HRT)は,実際どのくらいの女性に使用されているのだろうか?スウェーデンでの調査によると,過去20年間でその普及率は7%から24%に上昇した.最近のスウェーデン第二の都会ゲーテボルグでの調査によると,HRT普及率のもっとも高いのは54歳の女性で,その24%が使用している.
1996年,スウェーデン医療研究会議はスウェーデン中の産婦人科医1,323名と一般開業医(GP)の3人に1人の割合である1,397人に質問状を送り,解答を集計した.産婦人科医の80%と,GPの53%から解答があった.医師が更年期後の女性である場合には自分でHRTを使用しているか,また男性医師の場合には,その配偶者がHRTを使用しているか,も調べた.その結果,HRT使用率は表1のごとくであった.
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