症例
直腸低位前方切除術を要した直腸子宮内膜症の1例
伊藤 雅之
1
,
大野原 良昌
1
,
高橋 弘幸
1
,
皆川 幸久
1
,
澤田 隆
2
,
山代 豊
2
1鳥取県立中央病院産婦人科
2鳥取県立中央病院外科
pp.1288-1290
発行日 2002年10月10日
Published Date 2002/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904767
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直腸子宮内膜症は月経に随伴する消化器症状だけでなく,月経時以外の疼痛、排便痛,性交時痛などの特徴的な臨床症状を有する疾患である,治療としてGn-RH agonistなどのホルモン療法が行われるが,疼痛など内膜症症状の一時的な改善には効果がみられるものの,ホルモン療法中止後の再発や腸管病変の治療効果が乏しいなど根治的治療とはなり得ないことが多い.われわれは,Gn-RH agonist療法により症状の改善がみられたものの,直腸狭窄症状に改善がなく直腸低位前方切除術を要した1例を経験したので報告する.
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