原著
Male to female transsexuals(性同一性障害)のホルモン療法の現状
菊池 由加子
1
,
中塚 幹也
1,2
,
小西 秀樹
1
,
羽原 俊宏
1
,
野口 聡一
1
,
工藤 尚文
1,2
1岡山大学医学部産科婦人科学教室
2岡山大学ジェンダークリニック
pp.1030-1035
発行日 2002年8月10日
Published Date 2002/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904715
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性同一性障害のうちmale to female trans—sexuals(MTF)症例(身体的性は男性であるが性の自己認識は女性)の治療は,女性ホルモン投与が主体であり,産婦人科で行われる機会も多い.そこで,われわれの経験したMTFの77症例のホルモン療法の状況を検討した.
初診時にすでに過半数の症例が非公式なホルモン療法を受けていた(治療群:n=42,平均4年4か月/未治療群:n=35).ホルモン剤の入手方法はインターネットでの購入が最多で,ついで産婦人科医院であった.経口投与,注射がほとんどで,経皮投与は少数であった.
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