今月の臨床 産婦人科手術における合併症管理のすべて
I 婦人科手術
3.腹腔鏡下手術
3.筋腫核出術
高橋 俊文
1
,
中原 健次
1
,
倉智 博久
1
1山形大学医学部産科婦人科
pp.406-410
発行日 2002年4月10日
Published Date 2002/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904593
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
子宮筋腫は,婦人科良性疾患のなかで最も多く遭遇する疾患である.生殖年齢に好発するため,挙児を希望する場合は,妊孕性温存手術として子宮筋腫核出術が選択される.従来.開腹による筋腫核出術が行われてきたが,近年の内視鏡下手術の進歩により,腹腔鏡下子宮筋腫核出術が行われるようになってきた.しかし,腹腔鏡下子宮筋腫核出術を選択するには,十分な適応と縫合操作などの手技の習熟,起きうる合併症について理解する必要がある.本稿では.腹腔鏡下子宮筋腫核出術の概略を述べ,手術を行うにあたって,起こりうる合併症,合併症に対する対処法,合併症の予防に関して解説する.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.