今月の臨床 周産期救急と周産母子センター
周産母子センターの構想と現状
2.地域の現状 3)システムが進む富山県の周産期医療
舘野 政也
1
1富山赤十字病院
pp.1252-1255
発行日 2001年11月10日
Published Date 2001/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904479
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はじめに
平成4年度の富山県の新生児死亡率は全国比でもっとも悪い記録を残した.しかし,周産期死亡率は全国比ではむしろ良い成績であった.一方,死産率は全国で最低に近い記録である.したがって筆者はこの成績を見るかぎり富山県の周産期医療は決して遅れているとは思っていない.
救命困難と思われるような超低出生体重児に対しても救命しようとする熱意から死産が少なく,新生児死亡率が高いという成績が出ているものと理解している.
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