今月の臨床 遺伝子医療—現況と将来
悪性腫瘍の遺伝子診断,遺伝子治療
6.癌遺伝子治療の将来
加藤 秀則
1
,
近藤 晴彦
1
,
和氣 徳夫
1
1九州大学生体防御医学研究所附属病院生殖内分泌婦人科
pp.934-936
発行日 2001年8月10日
Published Date 2001/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904408
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はじめに
米国を中心に遺伝子治療臨床研究が始まり,約10年が経過している.日本でも1995年の北海道大学におけるアデノシンデアミナーゼ欠損症の遺伝子治療を皮切りに,癌に対する遺伝子治療臨床研究が東京大学,岡山大学などで始まった.これにともなって克服すべき問題も浮かび上がってきている.本稿では癌遺伝子治療についての問題点を概説し,さらに婦人科癌における将来展望を述べたい.
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