今月の臨床 子宮頸癌—最近のトピック
治療のトピック
6.新たな治療への展望 2)遺伝子治療
西田 純一
1
,
和氣 徳夫
1
1九州大学生体防御医学研究所生殖生理内分泌学部門
pp.819-822
発行日 2000年6月10日
Published Date 2000/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904064
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癌に対する遺伝子治療が開始されて約10年が経過した.約240のプロトコールが実施され,今後その数はますます増大していくと考えられる.日本でも腎癌,肺癌,食道癌,脳腫瘍に対する遺伝子治療が承認され,有効例も報告されており,臨床研究においても着実に新たな段階へ入りつつある.本稿では癌の遺伝子治療の現状,子宮頸癌を対象として行われたプロトコールおよび今後期待される治療法を中心に概説する.
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