今月の臨床 一歩先行く超音波胎児検診
妊娠後期
3.骨盤位分娩前の最終チェック
竹田 善治
1
,
坂井 昌人
1
,
中山 摂子
1
,
中林 正雄
1
1総合母子保健センター愛育病院産婦人科
pp.627-629
発行日 2001年5月10日
Published Date 2001/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904341
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
骨盤位分娩は全分娩の3〜6%と比較的多くを占めるが,分娩様式を考慮する際に,経膣分娩のリスクの高さを心配して帝王切開術が選択されることも多い.しかし,骨盤位経膣分娩といえども頭位と同様にスムースに分娩となる症例が多いのもまた事実である.骨盤位例を安全に経膣分娩を行うためには分娩前,分娩中のハイリスク症例の早期発見が重要となる.本稿では愛育病院における骨盤位経腟分娩の対応について,おもに超音波断層法の活用点を中心に述べる.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.