今月の臨床 婦人科医のための乳癌検診
治療の現状
3.乳房温存治療の考え方
高橋 かおる
1
1癌研究会附属病院乳腺外科
pp.530-536
発行日 2001年4月10日
Published Date 2001/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904323
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はじめに
乳癌の治療法としてすっかり定着した感のある乳房温存療法であるが,まだ施行率や方法には施設差が大きく,全国どこでも安全に行われているとは言い難い.日本における長期成績は初期の温存症例の結果が「安全である」とようやく出始めたところであるのに対し,歴史の長い欧米では,やや慎重論も出始めており,実は未だに発展途上の治療ではないかと考える.この治療法について,できるだけ日本の現状に即してまとめた.
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