特集 術前ワークアップマニュアル—入院から手術当日までの患者管理
Ⅰ.術式別:術前患者管理の実際
2.乳房手術
乳房温存手術
福富 隆志
1
1国立がんセンター中央病院外科
pp.34-38
発行日 1996年10月30日
Published Date 1996/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902443
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乳房温存療法は腫瘍径3cm以下,N0,N1aで,マンモグラフィー上広範な石灰化がないこと,明らかな多発癌がないことなどを一般的な適応として行われている.したがって,全身管理に困難な点は少ないものの,術前画像診断によって乳管内進展範囲・多発癌の検索を行うことが必須である.術前生検施行例では病理組織所見(EIC,lyなど)も適応決定に重要である.また本治療法ではとくに患者の病気・治療に対する理解が前提となり,術前の説明には他の疾患に比較しいっそうの配慮が必要である.
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