今月の臨床 妊娠中毒症—新しい視点から
管理と治療
1.ハイリスク症例における発症予防
山口 昌俊
1
1宮崎医科大学産婦人科
pp.144-147
発行日 2001年2月10日
Published Date 2001/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904250
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はじめに
妊娠中毒症は長年にわたる精力的な研究にもかかわらず,いまだに原因不明の疾患であり,その根本的な治療法は妊娠を中断させることである.しかし早期に発症すればするほど,胎児の未熟性が問題となり,どの時点で妊娠を中断するか判断に苦慮することになる.そこで,妊娠中毒症の発症を予防しようという試みが行われた.残念ながら,全妊婦を対象とするような試みは必ずしも有効でないため,妊娠中毒症発症のハイリスク例に限って,予防できないかという検討がなされている.
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