今月の臨床 ART最新情報—妊娠率向上のために
卵巣刺激・受精
4.卵のquality改善法
神野 正雄
1
,
岩下 光利
1
,
中村 幸雄
1
1杏林大学医学部産婦人科学教室
pp.1376-1379
発行日 2000年12月10日
Published Date 2000/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904201
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ARTで妊娠を達成するために最も重要な点は,良好に成熟した卵を得ることである.そのため諸種の卵巣刺激法が開発され(表1),現在,GnRH agonist併用法が全世界の体外受精周期の85.3%で使用されている10).しかし,体外受精症例の65%はGnRH agonist併用法を反復使用しても妊娠に至らず11),各症例に応じた卵巣刺激法の選択・修正が必要となる.
卵巣刺激で卵のqualityを改善するには,1)卵巣刺激法の種類の変更,2)hCG投与時期の補正,3)卵巣刺激前の処置の3つが有効と考える.
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