今月の臨床 ART最新情報—妊娠率向上のために
卵巣刺激・受精
3.自然周期(clomiphene周期)採卵法の実際
貝嶋 弘恒
1
,
寺元 章吉
1
,
加藤 修
1
1加藤レディスクリニック
pp.1372-1375
発行日 2000年12月10日
Published Date 2000/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904200
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体外受精の歴史もイギリスのルイーズ嬢誕生から早20年が経過した.そもそも自然周期からスタートしたARTであったが1),採卵率,妊娠率の低さから,Gn-RHa製剤+HMGを使用した排卵誘発により多数の卵子を得る刺激周期が主体となり,複数個の胚を移植,妊娠率の向上を目指した.妊娠率はある程度向上したものの,OHSSをはじめとする副作用の問題,さらには多胎の問題が生じた.
われわれは,当初より自然周期による体外受精を主体とし,刺激周期に匹敵する妊娠率を維持してきた.ここに当院の方法を踏まえた自然周期の実際を紹介する.
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