今月の臨床 子宮頸癌—最近のトピック
治療のトピック
3.手術 2)膀胱神経温存手術
鈴木 正明
1
,
桑原 慶紀
2
1浦安市川市民病院産婦人科
2順天堂大学医学部産婦人科
pp.785-789
発行日 2000年6月10日
Published Date 2000/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904057
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Wertheim1)に始まる子宮頸癌根治手術はその後Latzkoら2),Okabayasi3),Meigs4)などの多くの先達の努力により,今日ほぼ完成の域に達していると思われる.
一方,子宮頸癌根治手術,つまり広汎性子宮全摘出術における自律神経膀胱枝温存法に関して,わが国においては小林5)が1961年に基靭帯における血管部と神経部の分離を提唱して以来,その後坂元ら6),野田7)により改良された.しかし,これらにおける自律神経温存術式は骨盤神経叢までの中枢側までである.したがって,骨盤神経叢から膀胱への末梢部の自律神経の温存に関してはさらなる創意と工夫が必要である.
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