今月の臨床 子宮頸癌—最近のトピック
診断・検査のトピック
4.18F-FDG-PETの有用性
深山 雅人
1
,
梅咲 直彦
1
,
田中 哲二
1
,
荻田 幸雄
1
1大阪市立大学医学部産科婦人科
pp.758-761
発行日 2000年6月10日
Published Date 2000/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904051
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進行・再発子宮頸癌において集学的治療とその個別化を効率よく実践するためには,病期の進行度(とくにリンパ節転移の有無),治療効果の判定,さらに再発診断を正確かつ迅速に,また患者にできるだけ侵襲を与えずに行うことが重要である.現在のところ,その目的でMRIなどの画像診断や腫瘍マーカーが主として用いられているが,これらの診断法に加えて,最近18F-fluoro−2—deoxy—D-glucose (18F-FDP)を用いたpositron emmis—sion tomography(PET)による細胞内の糖代謝情報を利用する試みがなされつつある.当院でも2年前から子宮頸癌症例に対し18F-FDP-PETを用いてきたが,その基礎的事項,また有用性についてわれわれの経験を中心に解説する.
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