今月の臨床 ハイリスク分娩の管理指針
ハイリスク胎児の分娩管理
2.多胎分娩のリスクと対策
末原 則幸
1
1大阪府立母子保健総合医療センター
pp.658-660
発行日 2000年5月10日
Published Date 2000/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904029
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多胎は単胎に比べて周産期死亡や新生児死亡が高いことが知られている.これは,多胎妊娠では合併症の頻度が高いことや早産が多いことと関連し,また先進児に比べて後続児での周産期死亡率が高いことも指摘されている.これは先進児に比べて後続児において胎児仮死など分娩中の異常が多いこととも関連している.
多胎の分娩中のリスクを減少させるためには,より望ましい分娩様式の選択が不可欠である.これには多胎の胎位の組み合わせと妊娠週数,児の推定体重が参考になる.また双胎・多胎の分娩中に発生したトラブルに際しても,迅速かつ適切な対応が求められている.
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