今月の臨床 産褥の異常と対策
主要合併症
4.自己免疫疾患
渡辺 博
1
,
石川 和明
1
,
稲葉 憲之
1
1濁協医科大学産婦人科
pp.1504-1506
発行日 1999年12月10日
Published Date 1999/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903865
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近年,全身性エリテマトーデス(SLE)に代表される自己免疫疾患の女性が,適切な管理のもとで妊娠し生児を得ることが珍しくなくなった.その一方で,抗リン脂質抗体症候群というSLE合併いかんにかかわらず習慣流産・死産の頻度が高い疾患群が問題となっている.一般に自己免疫疾患では妊娠中はもとより,産褥期にも再燃や特有の合併症を生じる可能性がある.本稿では,SLEと慢性関節リウマチ,抗リン脂質抗体症候群における産褥期の異常とその対策について述べる.
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