今月の臨床 新生児トラブルの初期対応—産科医へのアドバイス
呼吸の異常
1.無呼吸発作と多呼吸
加部 一彦
1
1愛育病院新生児科
pp.272-274
発行日 1999年3月10日
Published Date 1999/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903563
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呼吸の障害は新生児ではきわめてポピュラーな臨床症状で,呼吸器系の疾患だけでなく,心疾患や中枢神経系の異常によっても呼吸障害を呈することが少なくない.呼吸障害は,多呼吸や無呼吸といった呼吸数の異常に陥没呼吸,呻吟,鼻翼呼吸,喘鳴などの臨床症状が組み合わさってみられるのが一般的で,観察に際しては,単に呼吸数のみに注目するのではなく,どのような呼吸障害が出現しているのかもあわせて観察する必要がある.
本稿では,新生児の無呼吸と多呼吸についてその初期対応の要点を中心に概説する.
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