今月の臨床 HRT—ベストテクニック
HRTの実際
3.HRTのインフォームドコンセント
曽田 雅之
1
,
水沼 英樹
1
,
伊吹 令人
1
1群馬大学医学部産科婦人科
pp.1370-1371
発行日 1998年11月10日
Published Date 1998/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903449
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更年期症状や骨粗鬆症の治療,予防を含め,高齢の女性のQOLを高める目的でホルモン補充療法(HRT)は,近年重要な治療法として定着してきている.しかし,その対象とする疾患,症状が更年期症状から,骨粗鬆症,心血管疾患の予防と幅広く存在するために,HRTを施行すべき症例の選択がかえって重要になっている.
また,HRTを施行する際に,女性の不安感を強くしているのが,子宮体癌,乳癌のリスクである.これらは性器出血など副作用とともにコンプライアンスの低下を招いている.ここでは,HRTのコンプライアンスの状況を示し,インフォームドコンセントの実際について述べていく.
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