今月の臨床 経腟超音波を使いこなす
婦人科腫瘍の鑑別診断
13.卵管癌
小林 浩一
1
,
木下 勝之
1
1埼玉医科大学総合医療センター産婦人科
pp.622-624
発行日 1998年4月10日
Published Date 1998/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903259
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この疾患の特徴
・原発性卵管癌は,比較的まれで,全婦人科悪性腫瘍の0.18〜1.6%の出現頻度といわれている.最近10年で,東京大学では5例,埼玉医科大学総合医療センターでは1例の原発性卵管癌を経験している.卵管癌は進行した状態で発見されることが多く,原発性か続発性かを判定することが困難なことがある.
・原発性卵管癌の判定基準は,肉眼的所見と組織学的所見とに分けて,表1に示すものが用いられている1).
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