連載 病院めぐり
千葉労災病院
遠藤 信夫
1
1千葉労災病院
pp.1109
発行日 1997年10月10日
Published Date 1997/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903069
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千葉労災病院は千葉市の南に隣接する市原市辰巳台団地の片隅にあり,昭和40年2月に全国で32番目の労災病院として現在地に設立された.千葉市の中心部から車で30分ほどのいまだ緑豊かな地であり,手術室の窓からみえる景色は田園風景そのものである.当時は東京湾の東岸に続く京葉工業地帯の勤労者医療と労働災害への対応のためのものであったが,時代とともに周辺の状況や医療の質も変化してきた.現在では公的医療機関として地域医療に貢献する総合病院としての性格が強く,労災患者の占める比率は外来3〜4%,入院6〜7%である.
また,昨年6月に第二次の大規模な増改築工事が完了し,外来棟,手術棟が一新された.総ベッド数は400床と変わりないものの,病床スペースの拡大化と,より多くの個室化が図られ,現在では17診療科を有する総合病院で,厚生省の臨床研修指定病院に認定されており,地域住民の信頼も厚い.
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