今月の臨床 妊娠中毒症—どのように変わったか
妊娠中毒症の母児管理
7.出生前後の発育と長期予後
三石 知左子
1
,
山口 規容子
2
1東京女子医科大学母子総合医療センター小児保健部門
2母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
pp.281-283
発行日 1997年3月10日
Published Date 1997/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902863
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妊娠中期の妊娠20〜30週ころは胎児発育が急速に進行する時期である,また胎児の機能的発育に関しても妊娠26週ころまでに個体としての生命維持機能がほぼ完成し,さらにその機能が適応能力を獲得するために成熟していく胎児発育過程において重要な時期である1).
したがってこの時期に胎児の発育を阻害するようななんらかの要因が作用すると後年の胎児の成長発達において重要な影響を及ぼすことになるが,その要因の大きな1つとして妊娠中期の時期に発症する早期発症型の妊娠中毒症(以下,早発型中毒症と略す)がある.この早発型中毒症母体から出生した児の予後について頭部発育を中心に検討した.
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