免疫化学検査法 Ⅱ 測定法の実際
7・凝固・線溶因子
①凝固・線溶のしくみ
磯部 淳一
1
1徳島大学医学部臨床検査医学講座
pp.758-762
発行日 1988年6月15日
Published Date 1988/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204588
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はじめに
近年では血漿蛋白質の分離精製技術の進歩により,血液凝固線溶因子およびそれらの阻止因子が実証され,性質ならびに分子構造が分子生物学の面から解明されつつある.加えて免疫学的手法が積極的に導入された結果,各因子の構造と機能の関係がしだいに明らかにされてきた.
本領域の研究検査法は古典的な生物学的手技のほか,合成基質による生化学的方法によっていたが,最近ではLaurell法,交叉免疫電気泳動法,RIA,EIA,ラテックス凝集法,免疫比濁法などの免疫学的測定法が駆使されるようになり,ことにRIA,ラテックス凝集法,免疫比濁法は日常検査としても広く行われるようになってきた.
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