連載 シリーズ 胎芽の発育と形態形成・8
骨の発生
塩田 浩平
1,2
1京都大学医学研究科生体構造医学講座(形態形成機構学)
2京都大学医学部付属先天異常標本解析センター
pp.985-987
発行日 1996年8月10日
Published Date 1996/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902613
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骨格系は,体節somite,側板中胚葉lateralplate mesoderm,および神経堤neural crestの細胞から形成される.体節の一部の細胞が椎板sclerotomeとなり,脊索notochordの周囲で体軸の骨格を形成する(図1,2).体壁の側板中胚葉は四肢骨の,頭部の神経堤細胞は頭部の骨の形成に関与する.
骨が作られる際には,膠原線維や細胞間基質に無機質が沈着して骨組織が形成されるが,この骨化の様式には,膜内骨化intramembranous ossifi—cationと軟骨内骨化endochondral ossificationの2とおりがある.
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