今月の臨床 妊娠と自己免疫疾患
自己免疫疾患をもつ妊婦の管理
8.大動脈炎症候群
村上 雅義
1
1国立循環器病センター周産期科
pp.794-796
発行日 1996年6月10日
Published Date 1996/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902566
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
大動脈炎症候群は,大動脈とその主要分枝および肺動脈幹に狭窄・閉塞または拡張病変をきたす原因不明の非特異的炎症疾患である.
1908年に眼科医である高安1)により網膜血管の異常として発見された.その後,“脈なし病”さらには“大動脈弓症候群”の一疾患として扱われてきたが,1960年頃より炎症による動脈障害が大動脈弓にとどまらず大動脈やその分枝幹動脈にも及ぶ症例の多いことがわかり,“大動脈炎症候群”,“高安動脈炎”と呼ばれるようになった.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.