今月の臨床 産婦人科エコー診断—撮り方,読み方のこつとポイント
トピックス
6.経直腸的超音波検査の効用
山田 拓己
1
1埼玉医科大学総合医療センター泌尿器科
pp.604-607
発行日 1996年4月10日
Published Date 1996/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902523
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腹圧性尿失禁の手術療法としてPereyra法やその変法およびStamey法などの膀胱頸部吊り上げ術1-5)が主流になりつつあるが,吊り上げる位置や吊り上げる張力の設定が手術成績を大きく左右する.
吊り上げる位置は,膀胱頸部に置いた尿道留置カテーテルのバルーンを,術者の指にて触知することによって決定されるが,バルーンがずれて位置を誤認することがある.吊り上げる位置が膀胱頸部より頭側に寄りすぎると,吊り上げの効果が不十分となるので尿失禁が治癒しない.逆に膀胱頸部より遠位になると,尿道そのものを吊り上げるので尿道が屈曲して排尿困難が生じる.
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