今月の臨床 産婦人科とウイルス感染
トピックス
1.ウイルス感染と発癌
西田 純一
1
,
和氣 徳夫
1
1九州大学生体防御医学研究所附属病院産婦人科
pp.307-311
発行日 1996年3月10日
Published Date 1996/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902451
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ウイルスは自己による増殖能を持たず,感染宿主細胞に感染することによりはじめて増殖が可能である.核酸をエンベロープという外殻で包み込む構造をしており,核酸の種類により大きくDNAウイルスとRNAウイルスとに分けられる.これらのウイルスの感染により,癌,免疫不全,感染症,中枢神経障害など,さまざまな疾患が引き起こされる.本稿ではウイルス発癌モデル,およびヒトにおけるウイルス発癌についてDNA腫瘍ウイルスを中心に概説する.
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