今月の臨床 子宮内膜症—Controversy '96
子宮内膜症—私はこうしている
7.リュープリンの使い方
野崎 雅裕
1
1九州大学医学部婦人科産科
pp.73-74
発行日 1996年1月10日
Published Date 1996/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902392
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子宮内膜症は,近年さまざまな原因によりその発生頻度が増加している.この子宮内膜症に起因する難治性の疼痛は女性のquality of lifeを著しく低下させており,また不妊症の原因疾患としても看過できない疾患である.本症の治療法は,新しい治療薬や手術法の開発などにより,さらに新たな展開が期待されるようになった.薬物療法のなかでも対症療法ではない治療法として,その主体をなすものにホルモン療法がある.歴史的にはエストロゲン・ゲスタゲン剤による偽妊娠療法に始まり,ダナゾール療法から,さらにゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)アゴニスト療法が登場してきた.このGnRHアゴニスト療法のなかで,リュープロレリン皮下投与法(リュープリン療法)について概説する.
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