今月の臨床 子宮内膜症—Controversy '96
子宮内膜症—Q&A
10.チョコレート嚢胞のアルコール固定法は有効か
七里 和良
1
,
田中 耕平
1
,
藤盛 亮寿
1
1秋田赤十字病院産婦人科
pp.44-46
発行日 1996年1月10日
Published Date 1996/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902383
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
エタノールを利用した硬化療法は良性の嚢胞性腫瘍(肝嚢胞,腎嚢胞)や食道静脈瘤などに広く臨床応用され優れた成績が報告されている.
硬化剤としての純エタノールは,細胞に対して強力な脱水・固定作用を有し,嚢胞内へ注入した場合には内側の分泌細胞を変性壊死に至らせ,分泌が抑えられ嚢胞が縮小するものと考えられている.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.