今月の臨床 体外受精マニュアル—新しく始める人へのアドバイス
体外受精の基本操作
1.卵巣刺激法
1)自然周期
福田 操男
1
,
福田 清美
1
1福田産婦人科麻酔科
pp.1031-1035
発行日 1995年8月10日
Published Date 1995/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902218
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●はじめに
世界で最初に体外受精を行ったEdwardsとSteptoeは自然周期により成功をおさめている1).しかしながら妊娠率が低いことから,自然周期にかわって,卵巣刺激による多発排卵周期が主流をしめるに至っている.最近多発排卵周期による多胎妊娠,卵巣過剰刺激症候群などの合併症の発生が問題になってきている.とくに多胎妊娠に対する減数手術がクローズアップされ,自然周期にも目が向けられるようになっている.本稿ではまず,自然周期の長所と短所について述べ,次に従来の体外受精法と腟内培養法に触れ,最後に自然周期による体外受精の実際について述べる.さらに自然周期採卵と腟内培養法とを合わせた方法Natural oocyte retrieval with intravaginal fer—tilization(NORIF)についても簡単に述べてみたい.
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