今月の臨床 難治性合併症を診る—産科
感染症
28.HTLV−1
吉永 光裕
1
,
永田 行博
1
1鹿児島大学医学部産婦人科
pp.1396-1397
発行日 1994年11月10日
Published Date 1994/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901964
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HTLV−1(human T cell lymphotropic virustype 1)は成人T細胞白血病やHAM(HTLV−1associated myelopathy)の病因であり,HTLV−1に感染した人は持続感染の状態になりキャリアとなる.また母乳を介しての母児垂直感染が主であるため,感染予防法は母乳の遮断が最も有効で現実的な手段といえる.しかし,断乳によってもたらされるデメリットなどを考慮すると,その取り扱いには多くの困難な問題を抱えている.
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