今月の臨床 婦人科医のためのオステオポローシス
診断
骨量の測定
13.超音波
中村 利孝
1
1産業医科大学整形外科
pp.1106-1108
発行日 1994年9月10日
Published Date 1994/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901878
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骨粗鬆症は骨折の危険率が増加した状態である.骨折の危険率の評価には骨量の測定が不可欠である.定性的に骨量の多少を知るだけでは危険率の判定には十分ではない.超音波を用いて骨量を測定する方法は機器が簡単であり,測定が早く,放射線を使用しないという利点がある.若い年代の女性にも安心して適用できるので,骨粗鬆症の第一次スクリーニングとして有用である可能性がある.
しかし,超音波法は骨のミネラルを直接測定しているのではない.物性物理の一般的特性に基づいて,骨密度や骨の力学的特性を評価する方法である.したがって得られる指標の評価には,おのおのの指標の特徴を理解することが必要である.
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