今月の臨床 婦人科外来検診マニュアル
E.腫瘍外来—診断と治療方針
29.外陰癌
山辺 徹
1
1長崎大学医学部産科婦人科
pp.466-468
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901691
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外陰癌の頻度は,わが国では女性性器癌の1〜2%,また欧米では3〜5%とする報告が多い.組織学的には,ほとんどが扁平上皮癌で,腺癌はきわめて少ない.そのほか,浸潤性Paget病や悪性黒色腫などがみられる.とくに扁平上皮癌や悪性黒色腫は高齢者に多い.ある程度進行した癌では,肉眼的に診断が可能であるが,外陰上皮内腫瘍(VIN)や初期癌の多くは斑状ないし丘疹状病変としてみられ,他の良性病変との鑑別が重要である.
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