特集 産婦人科手術のポイント
V.手術手技--婦人科
外陰癌の手術
須川 佶
1
,
植田 勝間
1
1大阪市立大
pp.978-979
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205301
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外陰癌の治療成績をPlentl-Friedmanの集計によつて示すと表のごとくである。放射線療法の成績は満足すべきものでなく,したがつて許せるかぎり手術療法をfirst choiceとすべきものと考える。術式としてはradical vulvectomy c regionallymphadenectomyが適切なものと判断されるが,本術式施行に当り,尿路・直腸—肛門への侵襲および広範囲皮膚切除に伴う修復不全などかなりの問題が存在し,1次死亡率も10%と,必ずしも満足すべき方法とはいい難い。今日Bleomycinをはじめとする化学療法剤の開発もあり,これらと放射線療法を併せた"adjuvant therapy"をまつて目的を遂げるべく,われわれは以下のごとき術式をもつて,本症の治療にあたつている。
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