今月の臨床 婦人科外来検診マニュアル
A.予診
5.腫瘤
又吉 國雄
1
1東京医科大学霞ケ浦病院産婦人科
pp.388-390
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901667
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産婦人科の外来患者を主訴別に分類すると,無月経と不正性器出血が最も多く,腫瘤自体を主訴とするものはけっして多くはない1).
しかし子宮筋腫や卵巣嚢腫の精査を含めた下腹部腫瘤の診察は,帯下,挙児希望,下腹部痛,月経異常などとともに日常診療において大きな比重を占めており,その原因も多岐にわたっている.中には腹壁腫瘤や虫垂炎など,必ずしも婦人科疾患によらないものも認められるが,本稿では主に,婦人科領域における下腹部腫瘤について,その診察のすすめ方や診断に関する留意点を述べてみたい.
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