特集 超音波検査の技術と臨床
Ⅱ.総合
5.軟部組織腫瘤
川井 夫規子
1
Fukiko KAWAI
1
1済生会宇都宮病院超音波診断科
pp.1273-1277
発行日 2001年10月30日
Published Date 2001/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904920
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はじめに
乳腺,甲状腺,唾液腺を除く表在性腫瘤の多くは軟部組織由来の腫瘤である.軟部組織には脂肪組織,線維組織,筋組織,血管,リンパ管などが含まれる.これらの組織から発生する腫瘍は病理組織学的にも多彩であるため鑑別診断は難しいが,超音波検査は非侵襲的かつ簡便で,診断装置の解像度の向上とともにその有用性が認められてきており,検査室で検査依頼を受ける機会も増加してきた.そこで日常検査で比較的みられることの多い軟部組織病変について概説する.
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