症例
腹式子宮全摘術後残存卵巣が後腹膜膿瘍を形成した1症例
寺川 耕市
1
,
小畑 利之
2
,
福本 学
3
,
西山 泰由
3
Koichi Terakawa
1
,
Toshiyuki Obata
2
,
Manabu Fukumoto
3
,
Yasuyuki Nishiyama
3
1市立長浜病院産婦人科
2市立長浜病院内科
3京都大学医学部第1病理学
pp.1485-1488
発行日 1993年12月10日
Published Date 1993/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901559
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卵巣腫瘍とは卵巣間質に発生する比較的まれな感染症である。生殖年齢に多く,危険因子として手術後数週間,IUD挿入中,妊娠中などが挙げられる。手術後の卵巣膿瘍は腟式子宮全摘術後数週間で生じるものが多く,腹式子宮全摘術後に長期間経過して生じるものはまれである。子宮筋腫にて腹式子宮全摘術を行った4年後,残存した卵巣が後腹膜膿瘍を形成した1症例を経験したので,卵巣膿瘍について文献的考察を加え報告する。
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