今月の臨床 頸癌,体癌—診療の現況
診断
10.子宮体癌筋層浸潤のダイナミックMRI
宮崎 康二
1
,
山下 康行
2
,
岡村 均
1
Kohji Miyazaki
1
,
Yasuyuki Yamashita
2
,
Hitoshi Okamura
1
1熊本大学医学部産科婦人科
2熊本大学医学部放射線医学
pp.1420-1422
発行日 1993年12月10日
Published Date 1993/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901539
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子宮体癌において子宮筋層浸潤が重要な予後因子の一つであることが明らかとなり,1988年には体癌の新FIGO臨床進行期分類に子宮筋層浸潤の深達度が加味された分類が採用された。これらに伴い,筋層浸潤をできるだけ正確に術前診断する技術の確立が求められるようになってきた。体癌筋層浸潤の術前評価は,従来の経腟超音波断層法およびMRIのT2強調画像1)に加え,最近,造影剤を使用して撮像するダイナミックMRIが行われるようになり,筋層浸潤診断における正診率がより一層向上してきた2)。
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