Modern Therapy 婦人科におけるダイナミックテスト
視床下部—下垂体—卵巣系のダイナミックテスト
岡村 均
1
,
高橋 晃
1
,
麻生 武志
2
Hitoshi Okamura
1
,
Akira Takahashi
1
,
Takeshi Aso
2
1京都大学医学部婦人科学産科学教室
2福井医科大学産婦人科学教室
pp.709-713
発行日 1981年10月10日
Published Date 1981/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206495
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成熟女性の内分泌機能の大きな特徴の一つは周期的な変化を有することであるが,これには精緻なfeedback機構でたがいに有機的に関連づけられている視床下部—下垂体—卵巣系機能に十分な予備能のあることが必要である。視床下部—下垂体—卵巣系の各臓器より分泌されるホルモンの基礎値がいわば静的状態を反映しているのに対して,この系の一部に促進的あるいは抑制的な負荷を加えおのおのの部位の予備能,あるいはそれらを結びつけるfeedback機構の動的状態をチェックするのが今回のテーマであるダイナミックテストである。これらのテストは非常に多種にわたるため,まず検査の主な目的となる臓器別にこれを分類し,そのうちで臨床的に繁用されるものについて自験例を混えて解説を加えたい。
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